全般性不安障害(GAD)

全般性不安障害(GAD)とは

不安や心配を感じている状態が長期間続き、日常生活に支障をきたしてしまい、その結果さまざまな症状を伴って現れる病気のことです。
不安や心配の原因はある特定のことに限定されるのではなく、何らかの精神的なショック・心配ごと・悩み・ストレスなど精神的原因があることもあれば、全く精神的原因がないこともあります。
また過労・睡眠不足・風邪など一般的な身体的悪条件がきっかけになったり、自分ではどうすることもできない自然災害などについても深刻に悩み、不安や心配をコントロールできなくなって発症することもあります。
気分が沈んでうつ状態となり、うつ病に移行することもあります。また、アルコールで不安を紛らわそうとして、アルコール依存症におちいることもあります。

主な症状

  • 過敏に反応してしまう 
  • 頭痛、頭重
  • 首や肩のこり
  • 倦怠感
  • めまい、ふらつき
  • 動悸、息苦しさ
  • そわそわして落ち着かない
  • 注意散漫で物事に集中できない
  • 疲れやすい
  • イライラする
  • ささいなことが気になる
  • 悲観的になる
  • 眠れない、寝た気がしない

治療方法

薬物療法と精神療法があり、薬物療法としては、抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)が用いられますが、長期間服用した場合に依存症になりやすいので最小限にとどめます。また、うつ症状を合併する場合は抗うつ薬が用いられます。
抗不安薬や抗うつ薬などで不安をコントロール可能になるくらいまで軽減し、精神療法によって自ら不安をコントロールできるようにしていきます。
精神療法には、認知行動療法・セルフコントロール法などがありますが、無意識に存在している不安の根源を探しあてそのコントロールを目指します。